とあるマジシャンの人生(生き方)

とあるマジシャンの人生(生き方)

とあるマジシャンの人生(生き方)

今回はマジックを始めてから今に至るまでの話をざっくりと書いていきます。

普通の人が歩んでいない人生なのは間違いないと思います。

「あなたは何をする人ですか?」と聞かれたら、「ステージマジックで大道芸する人です。」と答えます。

ステージマジック

ステージマジックというのは数十人~数百人という大人数の観客に向けて行うマジックです。

その反対に、1人~10人くらいの少人数の観客に向けて行うマジックをクロースアップマジックと言います。

テーブルの上で行うようなカードマジックなどはクロースアップマジックで、平成以降のマジックのテレビ番組は、ムッシュ・ピエールさんやふじいあきらさんや前田知洋さんやKiLaさんなどによるクロースアップマジックが取り上げられることが多かったように思います。

クロースアップマジックの方が芸能人とのカラミを入れやすくて、視聴率が取りやすいという大人の事情もあったんだと思います。

そういう意味ではぼくが好きなステージマジックはテレビ向きではないのかもしれないです。

大道芸

ぼくの中で、大道芸というのは、路上で行うパフォーマンスすべてを指します。

ジャンルは問いません。

マジック、ジャグリング、バルーンアート、アクロバット、パントマイム、スタチュー、アート作品作り、催眠術、漫才、音楽なども含めてすべて大道芸です。

漫才とか音楽とかは少し違うと言われそうですが、本質は同じだと思うので、大道芸に含めてもいいと思ってます。

もう少し言うと、路上に限らず、観客がゼロの状態からふわっとスタートするパフォーマンスはすべて大道芸と呼んでいいと思います。

ステージマジックで大道芸する人

多くの人にとって大道芸という言葉で連想するのは、ピーター・フランクルさんがやっているようなジャグリングかもしれません。

だから、「ステージマジックで大道芸をやっています」と言うと「ん?どういうこと?」ってなることがよくありますwww

大道芸=ジャグリングという固定観念がある人にとっては、いくら説明しても理解してもらえないことが多いですw

なかなか理解されないくらいに、ぼくがやっている「ステージマジックで大道芸」が、日本でやっている人が少ない特殊なジャンルだというのは間違いないです。

そんな特殊な道を選ぶようになったきっかけなども含めてぼくの人生を以下で語りたいと思います。

(書き終わってから気づいたんですけど、時系列が事実と少し違うところがありました(;^_^A、、、まぁストーリーがわかりやすくなるからこのままにしますw)

高校生まで

小学生ぐらいの頃からマジックには興味があったんですけど何で学べば良いのかもわからず、なぜか家にあった小学生向けのマジックの本を読んでいたくらいです。(そのときに覚えたマジックはYouTubeにアップしています。)

高校生のときに見たマジックの番組で「マジック王国」というのがありまして、平成のマジックの番組としては珍しくステージマジックをがつがつやっていました。

ナポレオンズさんが司会の番組で、またやってくれないかなと思うくらい本当にいい番組でした!!!

その中でマーカ・テンドーさんがミリオンカードを演じているのを見て、衝撃を受けました!

マーカ・テンドーさんに魅せられて、こういうマジックを生で見たいし、自分でできるならやりたいと思うようになりました。

ただ、高校生の頃もマジックの学び方というのが全く分からず何もできずにいました。

関西学院大学

奇術部発表会・マジックショップ

その後大学生になり、20歳ぐらいのときにたまたま関西大学の奇術部の発表会を見に行く機会があって、そこでもぼくが大好きなミリオンカードをやっていました。

それがきっかけでマジックに対する興味が強くなっていきました。

そして、ちょうどその頃に、マジックショップというものがあることを知って通い始めるようになりました。

今まで誰にも質問することができなかったんですけど、マジックショップで実演販売しているマジシャンに直接質問することができるようになって、マジックを学ぶための道が大きく開かれました。

これは大きな前進でした!!!

何とかしてコツを教えてもらおうとマジックショップに通い始めました。

ちょっとウザい客だったんだろうと思いますwww

水沢克也

マジックを学び始めてから少しして、たまたま水沢克也というマジシャンに会う機会があったのもラッキーでした。

水沢克也、、、まぁ「かっちゃん」って呼んでるんですけど、マジックの業界では知らない人はいないくらい有名人です。

色んなマジックの知識を組み合わせて、実践的でシンプルでわかりやすくてウケるクロースアップマジックを作るのが本当に上手いマジシャンです。

そして、イケメンですw

たまたまかっちゃんが路上でマジックをやっているのを見ることができました。

道行く人が足を止め、最初はそんなに興味のなかったのに、最後には大歓声を上げてチップを払っているのを見て、これはスゴイ!と衝撃を受けました。

実は、その直後に初めてぼくは路上でマジックをして、初めて投げ銭を頂きました。(そのときにやったマジックはYouTubeにアップしています。)

かっちゃんにやってみたら?って言われたのもあったんですけど、やってみて本当に良かったと思ってます。

ひろとさんと京大の大道芸

また、ちょうど時期を同じくして、大道芸人ひろとさんの大道芸を見たり、京都大学の学園祭で大道芸をやっているのを見たりして、ジャグリングや大道芸というものにも興味が強くなっていきました。

京都大学のジャグリングサークル「ジャグリングドーナツ」の大道芸は同じ大学生とは思えないくらいのクオリティの高さでした。

ひろとさんの大道芸は当然のようにめちゃくちゃクオリティが高かったです。

盛り上げに関しては、ひろとさんには一生かなわないんだろうなと思ってます。

ジャグリングそのものも面白かったんですけど、誰も人がいないところからショーがスタートしてだんだんと異空間が作り上げられていく大道芸というものがめちゃくちゃ素晴らしいと思うようになりました。

大道芸サークル創設

ぼくはその当時、関西学院大学に通っていましたけど、マジックとジャグリングのサークルがなかったので自分で作りました。

京大のジャグリングドーナツのように、仲間を作って一緒に大道芸をしたいという思いもありました。

学業もそれなりにやっており、大学院博士課程まで進んだので、合計9年間関西学院大学に通いました。

数学とジャグリングをやっている話をすると、よく「ピーター・フランクルみたいやなw」って言われたりします。

長いこと大学にいたおかげで、長いことサークル活動をすることができました。

仲間とともに練習するのは楽しくてどんどん上手くなりました。

サークル創設者として頑張っていたというのもありますが、パフォーマンスの技術に関してはサークル内で断トツで上手くなりました。

一番集客できるし、盛り上げられるし、出演場所での評判も良かったです!

サークルという狭い世界でトップになって若干テングになっていました。(それが後にへし折られることになりますw)

数学の研究者

大学院博士課程修了後は数学の研究者として働き始めました。

大阪パフォーマーライセンス合格

ちょうどその頃に、大阪パフォーマーライセンスの試験を受けて合格することができました。

同期のジーニーとはいまだに仲良くしております。

当時のパフォーマンス能力はまだまだ未熟だったにも関わらず運よく受かってしまったことで、テングに拍車をかけました。

それが良かったのか悪かったのかパフォーマンスを仕事にしても良いかもしれないと思うようになりました。

大阪パフォーマーライセンスに合格することで大阪城や天王寺動物園などで大道芸ができるようになり、パフォーマンスの機会が増えてもっと上手くなりたいという思いも強くなりました。

プロのパフォーマーとの関わり

SNSの助けもあって、プロのパフォーマーと関わる機会も増えていきました。

プロのパフォーマーと同じ現場で交代で大道芸をしたり、ごはんを食べに行ったりするようにもなりました。

当時はmixiのおかげで色んな人と簡単につながれました。

プロのパフォーマーは、

  1. 自由で、
  2. 楽しそうで、
  3. それでいてパフォーマンスのことをめちゃくちゃ深く考えていて、
  4. 面白い人が多くて、
  5. 社会不適合者ばっかりで

こんな人たちが生きる世界も楽しそうだと思えました。

新人パフォーマー

結局、研究者としての仕事は1年で辞めて、パフォーマーという仕事一本で生きていくことにしました。

ちょうどその頃に初めて大道芸コンテストというものに挑戦しました。

モザイク大道芸人コンテストというもので毎年神戸で開催されていたものです。

その当時は全然自覚がなかったんですけど、はっきり言ってボロ負けでした。

プロの先輩方と比べると、

  1. 集客力、
  2. 盛り上げ
  3. 説得力
  4. 世界観
  5. 観客の集中力

などあらゆる面で圧倒的にかないませんでした。

その後も色んなコンテストに出場して負け続けました。

なぜなのか?

自分一人でめちゃくちゃ考えたんですけど、答えは出ませんでした。

覚醒

パフォーマンスの本質とは

最終的に、プロの先輩方に教えを乞いました。

どうしたらいいですか?

優しい先輩は、教えてくれました。

そしてパフォーマンスの本質を学びました。

パフォーマンスの本質とはなんだと思いますか?

大事なポイントは2つあります。

パフォーマンスの本質とは

  1. 自分にしかできないパフォーマンスで
  2. お客さんの感情を動かすこと。

自分にしかできないパフォーマンスは実はすでに持っていました。

それを、お客さんにわかりやすく伝える方法、、、これがわかってなかったんですね。

飛躍

そのことを先輩に教わってからは、

  1. 様々なコンテストで受賞
  2. 毎年どこかのテレビ番組に出演
  3. 様々な大道芸フェスティバルに出演

といった華々しい成果が出ました。

わかりやすいのを一つ挙げると、4年程前に札幌で行われた大道芸コンテストで、なんと、優勝させて頂きました。

大道芸とステージはよく対比されて、どっちの方がすごいのかとよく同業者の間では議論になったりします。(大道芸とステージの違いについてはあらためて書きたいと思います。)

ぼくはどっちもやってきましたし、教えてくれた先輩方も両方やってきた人たちでした。

だからこそそれぞれの良いところと悪いところがよくわかりますし、ハイブリッドで生かすこともできています。

そんな部分もどんどん評価されて、マジシャンならMIKIYAでしょ!っていう感じで指名でお仕事を頂くことも増えていきました。

2019年までは本当に上り調子でした。

新型コロナウィルス襲来

コロナ禍

と、こ、ろ、が、

2020年3月に一度仕事がゼロになりました。

そう!コロナ禍です!

2020年3月から半年ほど仕事がゼロになりました。

この業界全体が生きるか死ぬかという状況にさらされました。

残念なことに、今まで生活の糧にしてきたことで生きていけなくなりました。

今現在も含めてパフォーマンスをお金のためというよりも生きがいとしてやっています。

ぼくは教員免許を持っているので、ぶっちゃけ教員として働いた方が生活は安定します。

苦しい2020年を乗り切ったら2021年はもう少し生きやすくなるかと思っていたところ、2021年7月末にぼく自身が新型コロナに感染しました。

今度はまじで生きるか死ぬかという状態になりました。

詳しくは過去の記事を見てください。

新たな挑戦

そんな時、今できることはなんだろう?と考えて、色んなことを新たに始めました。

1.オンラインでのパフォーマンス

2.TikTok、YouTubeで動画配信

3.Twitter、ブログでの情報発信

などです。

頑張った結果、、、

  1. TikTokフォロワー1万人!
  2. YouTubeチャンネル登録者4000人!
  3. ブログとYouTubeでの収益化も達成しました!

今後

これからもオンライン、オフライン含めて発信し続けます。

ぼくの仕事は自分にしかできないパフォーマンス・発信で見て下さる方にプラスの感情を生み出すことです。

ちょっとでもこのブログを呼んでくださっているあなたの感情も動かせたら嬉しいと思っています。

芸術、演芸、大道芸など芸と呼ばれるものを評価できる人は人生が豊かになると信じています。

ぼくはこれからも一人でも多くの方が豊かな人生を歩む手助けをしたいと思っています。

これからも応援どうぞよろしくお願いします。

最後に

オマケ情報

では、オマケ情報です。

嫁と付き合い始めた時期は、ここに書いた中のどこかです。

その時期と嫁への信頼度は大きく関係していますが、さていつでしょう?

答えは下に貼ったYouTubeのコメント欄に書いておきました。

今まで学んだことを発信していきたい

今は何でもネットで学ぶことができる時代になりました。

ただ、パフォーマンスの本質的なことが学べる場はまだまだ少ないと思っています。

ぼくが今まで学んできたことを残していきたいと思うようになりました。

これからもブログ、TwitterYouTubeなどで、そのことを発信していきますが、もしもぼくから学びたいという方がいらっしゃったら、YouTubeのコメントなどで教えてください。

反応があると発信していくモチベーションアップになりますw

YouTubeでも語っています

ここに書いた内容をYouTubeでも語っています。

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